“世界でいちばんやさしい場所”へ — サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド がリゾート化構想を発表

サンリオ と サンリオエンターテイメント は、2025年12月8日、大分県日出町にあるハーモニーランドを“エンタメリゾート”として再構築する基本構想を発表しました。あわせて、大分県 および 日出町 とともに立地表明式を開催。今後、地域と一体となった観光振興・地域活性化に向けた新たな挑戦が本格始動します。

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ハーモニーランドとは — 35周年を迎える大分を代表するテーマパーク

ハーモニーランドは、1991年の開園以来、大分県の自然あふれる環境の中で、屋外型テーマパークとして多くの来園者に親しまれてきました。来年で開園35周年を迎える歴史ある施設です。

2024年には、大分県との間で「将来的なエンタメリゾート化」を含む包括連携協定を締結し、観光・地域連携の基盤が整えられていました。これまでにも「大分ハローキティ空港」の愛称化や、大分空港・杵築駅とハーモニーランドをつなぐ直通ラッピングバス「ハーモニーライナー」の運行など、移動・アクセスの改善や観光促進の取り組みが進められてきました。

リゾート化構想の内容 — “天空のパーク”で新しい「大分体験」を

今回発表された構想では、ハーモニーランドを「天空のパーク」として再設計。以下のような要素が検討されています。

  • 年中快適に過ごせるよう「大屋根」を整備し、天候に左右されず楽しめるパーク設計
  • 高低差のある地形を活かした“空へひらける”ロケーションづくり
  • ロープウェーや電動モビリティなど、移動のしやすさを追求
  • アトラクションや施設のリニューアル、新たな施設の導入検討
  • 新設ホテルの建設も視野に — パーク、山、別府湾を一望できるロケーション

これらを通して、大分の自然、温泉、食文化、おもてなしと、サンリオならではの「かわいさ」「遊びごころ」を融合させた、新しいタイプのリゾートが目指されます。

さらに、このリゾート化は「お客様」ではなく「住民」として迎える“共創型”が基本です。ファン・地元の人々・世界中の人々が参加できる「未来共創室(仮)」を立ち上げ、施設やデザイン、メニュー、移動手段など様々な面でアイデアを募りながら一緒に作り上げていく、地域と世界をつなぐ新しい取り組みも始まります。

また、“すべての人が楽しめる”ことを目指し、年齢・性別・身体的特徴を問わず、0歳〜100歳まで幅広い世代が心から楽しめる“ユニバーサルでインクルーシブな”リゾートを目指すという理念も明示されています。

大分県・日出町の反応 — 期待と連携体制

立地表明式で、佐藤樹一郎 大分県知事は、「みんななかよく楽しめるエンタメリゾートを作るということで我々も大変ワクワクしております。インフラの整備など連携しながらサポートを進めていきたいと思っております。」とコメントしています。

また、安部徹也 日出町長は、来年35周年を迎えるハーモニーランドのリゾート化構想が、日出町に新たなにぎわいや活力をもたらすことへの期待を示すとともに、今後、SDGs未来都市としてすべての人にやさしいまちづくりを町とともに進めたいと語りました。

代表の 小巻亜矢 氏(サンリオエンターテイメント)は、「“世界でいちばんやさしい場所”を目指し、地域のみなさまはもちろん国内外問わず世界中の方々のご意見を伺いながら、誰もが楽しめるようなリゾートを目指してまいります。」と強い意気込みを述べています。

なぜ大分・日出なのか — 地域とサンリオの“新しい共生”

大分県と日出町は、自然・温泉・温かいおもてなしといった地域資源に恵まれ、昔から観光・リゾートのポテンシャルが高い土地です。今回の構想では、その土地の良さを最大限に活かしつつ、サンリオが持つ“世界品質のエンターテイメント”と融合させることで、「大分ならではの、新興リゾート地」としてのブランド価値を高める狙いがあります。

また、単に観光リゾートとして運営するのではなく、地元の人々を含めた「共創」の枠組みを設けることで、地域との共有感や一体感を大事にし、持続可能かつ地域密着型のリゾートを目指す — これが今回の計画の大きな特徴です。

大分県に縁がある方、移住を考えている方へのメッセージ

今回の発表は、“観光”だけでなく“住みたい町”としての大分の魅力を再認識させるものです。
既に地元との協力体制を構築し、将来的なホテル建設なども視野に入れることで、観光だけでなく「滞在」「居住」「働く場所」としての可能性も広がっています。

もしあなたが大分県に縁がある方、あるいは移住を検討している方であれば、今後のハーモニーランドの動き、そしてそれに伴う地域の変化 — 地域活性化やインフラ整備、観光・雇用機会の拡大 — に注目する価値があります。

“遊びに行くだけ”の場所だったパークが、“暮らしの拠点の一つ”になりうる可能性。新しい大分の魅力を、ぜひ見逃さないでください。

注意

本記事は 2025年12月8日に発表されたプレスリリースをもとに執筆したもので、構想はあくまで「基本構想」であり、今後の計画内容・実現時期などは変更される可能性があります。

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