大分県国東市(くにさきし)にある旧千燈寺跡(きゅうせんとうじあと)は、かつて六郷満山(ろくごうまんざん)の中心寺院として栄えた歴史ある寺院の跡地です。
現在は自然に囲まれた静かな史跡として整備されており、歴史と風景を同時に楽しめるスポットとなっています。
六郷満山の中核を担った名寺

旧千燈寺は、奈良時代の養老2年(718年)に仁聞菩薩(にんもんぼさつ)によって開かれたと伝えられています。
六郷満山の中でも特に重要な寺院として発展し、最盛期には「西の高野山(こうやさん)」とも称されるほど栄えました。
しかし戦国時代には戦乱の影響で多くの建物が焼失し、現在は寺院跡としてその面影を残しています。

六郷満山(ろくごうまんざん)とは
六郷満山とは、国東半島一帯に広がる独特の仏教文化で、神仏習合(しんぶつしゅうごう)の影響を受けながら発展してきた山岳信仰のひとつです。
寺院と神社が一体となった信仰形態が特徴で、修験道(しゅげんどう)の修行の場としても知られています。
旧千燈寺は、その六郷満山の中でも中心的な役割を担っていた重要な寺院でした。

静かに残る歴史の痕跡

現在の旧千燈寺跡には、かつての繁栄を感じさせる遺構が点在しています。
- 石畳の参道
- 本堂跡の石垣
- 一対の仁王像(におうぞう)
- 五輪塔群(ごりんとうぐん)
これらはすべて、長い歴史の中で残されてきた貴重な文化遺産です。
特に、岩に直接彫られた「半肉彫(はんにくぼり)」の仁王像は全国的にも珍しく、訪れる人の目を引く見どころとなっています。

自然と一体になった神聖な空間

旧千燈寺跡は、不動山(ふどうさん)の中腹に位置し、現在は「六郷満山ふれあい森林公園」として整備されています。
境内を歩くと、木々に囲まれた静かな空間の中で、まるで時が止まったかのような感覚を味わえます。
また、奥の院や仁聞菩薩の入寂(にゅうじゃく)の地とされる場所まで続く散策コースもあり、ゆっくりと歴史を感じながら歩くことができます。
紅葉の名所としても人気

旧千燈寺跡は、紅葉スポットとしても知られています。
例年11月下旬頃になると、モミジやイチョウが色づき、石畳の参道とともに美しい景観をつくり出します。
落ち葉が積もる風景は、まるで色とりどりの絨毯のような幻想的な空間になります。
こんな人におすすめ

- 歴史ある寺院跡をゆっくり巡りたい人
- 六郷満山文化に興味がある人
- 静かな自然の中でリフレッシュしたい人
- 写真映えする風景を楽しみたい人
基本情報
| 店舗名 | 天旧千燈寺跡(きゅうせんとうじあと) |
|---|---|
| 住所 | 〒872-1404 大分県国東市国見町千燈(MAP) |
| アクセス | 大分空港から車で約50分 |
| 電話番号 | 0978-72-5168(国東市観光協会) |
| 見学時間 | 自由(8:00〜17:00頃が目安) |
| 御朱印 | なし |
| 駐車場 | あり(約20台) |
※掲載内容は2026年4月時点の情報です。詳細は公式サイトをご確認ください。
まとめ

旧千燈寺跡は、かつて「西の高野山」と呼ばれるほど栄えた大寺院の歴史を今に伝える場所です。
現在は建物こそ残っていませんが、石畳や仁王像、五輪塔群などから当時の面影を感じることができます。
静かな山の中で、歴史と自然が重なり合うこの場所は、
国東半島ならではの深い文化を体感できるスポットです。
この記事は2026年4月時点の情報をもとに作成しています
参考情報
- 国東市観光協会(visit kunisaki)
https://visit-kunisaki.com/spot/%E6%97%A7%E5%8D%83%E7%87%88%E5%AF%BA%E8%B7%A1/ - 大分県観光情報公式サイト
https://www.visit-oita.jp/spots/detail/9314 - 国東市公式サイト
https://www.city.kunisaki.oita.jp/site/kanko/sentouji.html - 日本遺産ポータルサイト
https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/culturalproperties/result/4026/



