「三人寄れば文殊の知恵」――その文殊菩薩をまつる古刹が、大分県国東市国東町にあります。峨眉山 文殊仙寺(がびさん もんじゅせんじ)。日本三文殊のひとつに数えられ、学業成就や知恵を願う多くの参拝者が全国から訪れる、国東半島六郷満山を代表する霊地です。
文殊仙寺とは
文殊仙寺は天台宗の寺院で、国東半島のほぼ中央にそびえる文殊山(標高617m)の中腹に位置します。大化4年(648年)に役行者によって開かれ、中国の五台山から迎えた文殊菩薩を本尊としたと伝えられる、千三百年の歴史を持つ古刹です。六郷満山の末山本寺として栄え、江戸時代には杵築藩主・能見松平家の祈願所ともなりました。境内一帯は国の名勝に指定されています。

秘仏の文殊菩薩と「知恵の水」
本尊の文殊菩薩は高さ約30センチの金銅仏で、秘仏としてまつられています。文殊菩薩が卯年生まれの守護仏であることから、現在は十二年に一度、卯年の春の大祭の際に開帳されます。また、本殿奥の院・文殊堂には、飲むと知恵を授かるとされる「知恵の水」が岩窟から湧き出しており、合格祈願や学業成就を願う人々が後を絶ちません。
国東半島・六郷満山のなかで
国東半島は、宇佐神宮の信仰と天台仏教が結びついて育まれた「六郷満山」の文化が色濃く残る地域です。山岳霊場として歩まれてきた文殊仙寺は、その随一の古刹霊地として、今も多くの祈りを集めています。秋には紅葉の名所としても親しまれ、四季折々の表情を楽しめます。
訪問前に確認したいこと
山の中腹にある寺院です。参拝には歩きやすい服装で向かい、足元に注意しましょう。秘仏の開帳や大祭、護摩などの行事は日程が決まっているため、参加を希望する場合は事前に確認しておくと安心です。
| 名称 | 峨眉山 文殊仙寺(がびさん もんじゅせんじ) |
| 宗派 | 天台宗 |
| 本尊 | 文殊菩薩(秘仏) |
| 所在地 | 大分県国東市国東町 |
| 特徴 | 日本三文殊のひとつ・国指定名勝・知恵の水 |
| アクセス | 大分空港から車で約30分 |
※掲載内容は調査時点の情報です。拝観・参拝の時間、料金、行事や開帳の日程などは変わる場合がありますので、お出かけ前に各施設や国東市観光協会などで最新情報をご確認ください。



