はじめに
大分県佐伯市にある「亀八寿司」は、SNSを駆使して売り上げを3倍以上にした話題のお寿司屋さんです。その立役者となったのが、48歳の美人女将・戸高秀世さん。県外に嫁いでいた娘がUターンして起業し、今では代表取締役を務めながら、美人女将としてSNSでも注目を集めています。
倒産寸前だったお店を見事に復活させた女将さんの軌跡と、その背景にある情熱的な取り組みをご紹介します。
倒産寸前からの大逆転劇
赤字経営からのスタート
昭和47年創業の『亀八寿司』で、父親から引き継ぎ、この店の女将になって3年。当時、赤字経営だったという店を黒字に転換させた戸高秀世さん。実は数年前に一度閉店したそうなのですが、県外に嫁いでいた娘の戸高秀世さんがUターンして起業という背景がありました。
SNSを活用した革新的な取り組み
「まず亀八寿司を知ってもらおうと思ってSNSを始めました」と語る戸高女将。硬派な寿司屋さんをSNSでポップなイメージに変えちゃった、異色の女将として注目を集めるようになりました。
特にTikTokでの活動が話題となり、女将はそのフォロワー数がなんと3万人に迫る勢いとなっています。「TikTokってすごくて、東京、神奈川、大阪、北海道の方も(来店してくれて)……」と、全国から客足が向くまでになりました。
「映え」を重視した戦略
インパクト大のオリジナルメニュー
女将はとにかく”映え重視”!で、「写真とか動画、どれだけ映えるかなって。やっぱり、見た目ですよね」という哲学のもと、様々な工夫を凝らしています。
「こらぼDon」(税込み1500円)は特に人気のメニューで、大きな寿司ネタが器からあふれ出し、ほかほかの酢飯の上にたっぷりの鮮魚と、そびえ立つ2本のエビフライ、そして宝石のようなキラキラしたいくらが乗った豪華な一品です。
話題のパフェ事業
さらに驚きの取り組みが、映え目的で”寿司屋で本格パフェ”、はじめちゃったこと。そこで女将自らスカウトしたのが、このイケメンパティシエで、44歳という絶妙な年齢設定も話題となりました。
SNS戦略の成功事例
バズった動画の威力
優雅に海鮮丼を食べるイケメンパティシエの動画がなんと140万回再生、2万5000「イイね」と大バズりするなど、戦略的なコンテンツ作りが功を奏しています。
積極的な顧客参加型コンテンツ
「顔出しOKって言われたら何でも出します」「PRできるものはすべて使います」と、お客さんも巻き込んだコンテンツ作りを展開。TikTokにお客さんもどんどん出演してもらっています。
女将の人柄と哲学
前向きなマインドセット
「本来なら、多額の借金を抱えていたので、くじけたときもあったと思うんですけど……それ以上に、面白いこと、ワクワクすること、あと何かを始めると、お客さんの反応がよかったりとか、面白い!と言ってもらえたりとか。そんなことが多かったので、いろんなことにチャレンジができました」
柔軟な適応力
「女将はSNSばっかりだから、SNSがなくなったら終わりとか言われるけど、そしたら新しいツールにまた乗っかります。諦めん。次行く!」という言葉からは、変化を恐れず常に新しいことにチャレンジする姿勢が伺えます。
お店の魅力
新鮮な地元食材
大分県佐伯市は「世界一の佐伯寿司」を謳っているだけあり、寿司屋さんがたくさんありますという土地柄で、何十年も寿司を握り続けた職人さんたちが丁寧に仕上げてくれます。
幅広い客層への対応
もともと味に定評のあった亀八寿司は、美人女将の奮闘によってさらに人気を集め、県内外はもちろん、海外からわざわざ訪れるお客さんも多数という繁盛店に成長しています。
職人さんとの連携
「前はお客さんが少なかったけど、SNSで発信し始めてからお客さんが増えて。老体ながら頑張ってやっています」と69歳のベテラン職人さんも女将の取り組みを評価しており、伝統と革新が見事に調和したお店作りが実現されています。
まとめ
戸高秀世女将の取り組みは、単なる話題作りではなく、地方の老舗店舗が現代に適応し、持続可能な経営を実現するための一つのモデルケースと言えるでしょう。自分たちが店の裏にいて皿洗いをしているときも、ネットの世界は動いていて、そこで勝手に営業してくれる。すばらしいツールというSNSへの理解と活用法は、多くの飲食店経営者にとって参考になるはずです。
伝統的な寿司の味を守りながらも、時代に合わせた新しい取り組みを恐れない戸高女将の姿勢こそが、亀八寿司の成功の秘訣なのかもしれません。
店舗情報
- 店名:亀八寿司
- 住所:大分県佐伯市中村東町7-12
- TEL:0972-22-5818
- 営業時間:11:00~14:00/16:00~22:00
- 定休日:月曜日(祝日の際は翌火曜日)
美人女将の戸高秀世さんに会いに、ぜひ亀八寿司を訪れてみてください!



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