世界累計発行部数1億4000万部超。『進撃の巨人』は、静かな山あいの町から生まれました。
作者・諫山創(いさやま はじめ、1986年8月29日 )さんが育ったのは、大分県日田市大山町。四方を山に囲まれ、霧と清流と静寂が満ちる土地です。諫山さん自身、家の窓から見える山々が「緑の壁のようだった」と語っています。壁の外に何があるのかわからない不安と好奇心——あの作品世界の根っこは、まぎれもなくここにあったのです。
巨人が生まれた町を歩く

2009年に『別冊少年マガジン』創刊号で連載をスタートし、2021年に全34巻で完結した『進撃の巨人』。世界的なヒットを受けて、日田市は諫山さんの故郷を誇りとして発信し続けています。
市内を歩けば、作品の息吹があちこちに漂っているようです。

JR日田駅前では、リヴァイ兵長が旅人を出迎える。改札を出た瞬間、「ここは聖地だ」と実感できます。

そして大山ダム前には、
エレン・ミカサ・アルミンの少年期像が立つ。
物語の原点ともいえる三人の幼少期の姿が、巨大なダムの壁面を背に並ぶ光景は、
現実と作品世界が重なる特別な瞬間です。
下から見上げる大山ダムは、高い壁から顔を覗かせている進撃の巨人のワンシーンを彷彿とさせます。
まるで、巨人が今にも顔を覗かせそうです。

二つのミュージアムで、原点に触れる
進撃の巨人の原点に触れられる場所がここ日田には多く存在しているんです。
そのなかでも日田に来たらぜひ立ち寄ってほしい2つのミュージアムを紹介していきます。
進撃の巨人 in HITA ミュージアム(本館)

道の駅「水辺の郷おおやま」の中にある本館は、諫山さんの幼少期から青春期の作品、貴重な原画、そして実際の執筆デスクまでを展示しています。作者がどんな環境でこの世界を創り上げたかを、肌で感じられる空間です。
| 名称 | 進撃の巨人 in HITA ミュージアム(本館) |
|---|---|
| 住所 | 〒877-0201大分県日田市大山町西大山4106(MAP) |
| アクセス | JR利用:(久大本線:特急利用)JR大分駅から 1時間40分 高速バス利用:福岡空港から 1時間30分 |
| 電話番号 | 050-5370-0203 |
| 営業時間 | 平日 9:30〜16:00 / 土日祝 9:00〜17:00(不定休) |
| 入場料 | 大人500円、18歳未満無料 |
| 駐車場 | あり |
(2026年3月現在)
進撃の巨人 in HITA ミュージアム ANNEX

サッポロビール九州日田工場の敷地内に構える別館は、没入感が売りです。3面の巨大スクリーンに名シーンが映し出される「イマーシブコミック」は、漫画の中に入り込んだような体験ができます。なんと諫山さん自身がセレクトし、コメントを付した複製原画も並んでいるんです。
| 店舗名 | 進撃の巨人 in HITA ミュージアム ANNEX |
|---|---|
| 住所 | 〒877-0054 大分県日田市大字高瀬6979(サッポロビール九州日田工場敷地内)(MAP) |
| アクセス | バス停サッポロビール九州日田工場 から徒歩約2分 |
| 電話番号 | 050-5370-0203 |
| 営業時間 | 10:00〜19:00(不定休) |
| 入場料 | 大人700円、18歳未満無料 |
| 駐車場 | あり |
(2026年3月現在)
聖地巡礼を終えたら、日田の時間に浸る

ミュージアムを巡ったあとは、ぜひ江戸時代に幕府直轄の天領として栄えた日田の旧市街へ足を伸ばしてください。豆田町(まめだまち)に残る白壁の蔵と石畳の路地は、作品に漂う”古い文明の匂い”と不思議に共鳴します。名物「日田まぶし」でひと息つき、三隈川の水面が夕陽に染まるのをながめる時間は、旅の記憶にしっかりと刻まれるはずです。
アクセス
車なら日田ICからミュージアム本館まで約20分。電車ならJR日田駅が玄関口で、駅前のリヴァイ像からすでに旅は始まっています。ANNEXはJR日田駅から車で約10分、サッポロビール工場内の広い駐車場が利用可能。本館とANNEXは離れているため、1日で両方を回るなら車が便利です。


まとめ

山が才能を育て、才能が山の名を世界に広めました。日田を歩くと、その循環をひしひしと感じられるでしょう。霧の朝でも、晴れた昼でも、夕陽に染まる三隈川のほとりでも、あの壮大な物語を生んだ空気は変わらずそこにあります。
参考サイト
- 日田市HP:https://www.city.hita.oita.jp/(進撃の日田)
- 大分県観光情報公式サイト:進撃の巨人
- Wikipedia:諌山創



