国東の古社――櫛来社(岩倉社)

大分県国東市櫛来社(岩倉社)のケベス祭りの様子

大分県国東市国見町に鎮座する櫛来社(くしくしゃ/岩倉社 いわくらしゃ)は、古くから地元の人々に深く信仰されてきた歴史ある神社です。寛平元年(889年)に宇佐神宮(うさじんぐう)の分霊を勧請(かんじょう)して創建されたと伝えられ、今なお地域の守り神として親しまれています。

境内は目立つ観光地ではありませんが、歴史を感じる佇まいが旅人の心をとらえ、国東らしい静けさと風情を味わえる場所です。

目次

歴史・由来

櫛来社の入口と拝殿|瓦屋根の門の奥に見える参拝所

櫛来社(〒873-0403 大分県国東市国見町櫛来3707)は寛平元年(889年)に宇佐神宮の分霊を祀るために創建されたと伝わり、今から1100年以上の歴史を持つ古社です。
元々は「岩倉八幡社(いわくらはちまんしゃ)」や「岩倉社」と呼ばれ、古代の神道信仰と八幡信仰(はちまんしんこう)が混ざり合う特異な社として長く続いてきました。

地元の人々は、この場所を単なる祈りの場としてだけでなく、大切な歴史と文化の継承地として尊敬しています。

ケベス祭――天下の奇祭と呼ばれる火祭り

櫛来社で最も有名なのは、毎年10月14日に行われる「ケベス祭」です。

櫛来社のケベス祭|炎の前で白装束の二人が向き合う場面


この祭りは火の粉が舞う火祭りとして全国的にも珍しく、起源や由来がはっきり分かっていない謎が多いことから「奇祭」として知られています。

当日は境内で白装束に身を包んだ人々が行列を作り、燃えさかる炎の中で激しく動き回ったり、火の粉を散らしたりします。その光景はまさに見ているだけでドキドキする迫力で、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や無病息災の祈願として行われています。

炎の奥で棒を持つ白装束の二人|櫛来社のケベス祭

ケベス祭は2000年12月に国の選択無形民俗文化財にも登録されており、地元では秋の一大行事として親しまれています。

ご利益・効能

櫛来社は派手な神社ではありませんが、地域の人々からは次のようなご利益が伝えられています。

稲と青空の風景イメージ

新しい季節の始まりや心身の節目に訪れると、気持ちのリセットや前向きな気分になれると言われます。

  • 無病息災
  • 家内安全
  • 五穀豊穣(豊かな収穫)


祭りの迫力は「運気の流れを強く感じる」と旅人にも人気です。

境内の見どころ

櫛来社は小さな社ですが、歴史を体感できる静かな雰囲気が魅力です。

ケベス祭で炎を背に向き合う白装束の二人|櫛来社
  • 古い社殿と石造りの参道
  • 秋のケベス祭にともなう幻想的な炎の光景
  • 周囲の自然と歴史的な空気感

参拝だけでなく、10月の祭り見学で訪れると、神社の魅力をより深く感じられます。

おすすめの参拝タイミング

真っ赤に色づいた紅葉のアップ
  • 秋(10月14日のケベス祭)
  • 秋〜冬の穏やかな参拝時
  • 朝〜午前中の静かな時間帯

夜間は周囲が暗くなるので、日中の参拝をおすすめします。

アクセス・基本情報

名称 櫛来社(くしくしゃ/岩倉社 いわくらしゃ)
住所 〒873-0403 大分県国東市国見町櫛来3707(くしく)(MAP
アクセス・JR日豊本線「杵築駅」から車で約40~50分
※駅からは距離があるため、車移動がおすすめです。
・大分空港から車で約30分
電話番号 なし(無人社)
参拝時間自由参拝(夜は暗いため日中が安心)
御朱印なし(無人社のため対応なし)
駐車場 あり(参拝者用スペース)
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